2019年4月23日(火)~4月28日(日)
御披露目公演『妖花迷宮』
脚本・演出:飯塚未生
会場:レンタルスペース+カフェ 兎亭
【出演】
片山歩美、石黒乃莉子、かまくらあや(三文姉妹)、来栖梨紗、結崎あゆ花(ヤザ・パパ)
【あらすじ】
『妖花迷宮』
-あやかしはなめいきゅう-
古物商店〈燐光堂-リンコウドウ-〉の入り口には妙な文言が掲げられている。
ー 恨み辛み祟り。鬼、生霊、怨霊、神憑り。あれこれ逸話を秘めた一品、悦んで……
店主である謎めいた女・環(タマキ)には、もう一つの裏の顔があった。
その名も誰が呼んだか“妖明かし”(アヤカシアカシ)
彼女の怪異・怪奇を解き明かす手腕に縋って、凡ゆる珍品を抱えたお客が都の片隅の小さな店に訪れる。そして今宵も門扉に蒼い火が灯り、異界へ続く門が開く……
【華の章】
「月暈」/「花ノ怪」
(ツキガサ/ハナノケ)
春の初めの候。燐光堂に戯曲作家・柴崎月子が現れ、自身の書いた『月暈』(ツキガサ)という戯曲を目利きして欲しいと依頼する。
月子曰く「女学校時代からの親友である舞台女優・小町美乃に、『月暈』の登場人物である”お面屋“が取り憑き、以来美乃は気が違ってしまった。」そうだ。
花舞う宵の口。“お面屋”の正体を突き止めるべく、月子と環は妖明かしに繰り出す……
【凛の章】
「鵺の母君」/「風車病」
(ヌエノハハギミ/フウシャビョウ)
春の終わりの候。風折(カザオリ)瑠璃子・キミヒコと名乗る余りに異質な出で立ちの夫婦が燐光堂の門を叩く。
〈母でありながら父であり、父でありながら母である〉
彼らの依頼は、”ハハオニサマ“と呼ばれる土着の神に攫われた、娘の紅緒を探し出して欲しいというものだった。
風折一族の邸宅に招かれた環は、そこでまた異様な姿の子どもと出逢う。
〈息子ありながら娘であり、娘でありながら息子である〉
果たして環は”ハハオニサマ“の手から少女を救い出すことが出来るのか……?
【華/凛共通演目】
「燐光姫・華/凛」
今は昔。二重の虹の麓、水青く緑深い集落あり。
あの世とこの世の境目にて……後に『燐光姫』と名付けられる、神と少女の異類婚姻譚。
鬼か蛇か、神か狐か幻か。
妖明かし、環の過去を解き明かす物語。
(華と凛で配役・結末が異なります)
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今春4月、ヅカ★ガールがお届けするのは「妖怪」「怪異」をテーマにしたオムニバス短編集公演!
プライベート★ミューズたちを各話の主人公に据え、
のっぺらぼう、九尾の狐、魑魅魍魎等々お馴染みの妖怪や怪奇現象を素材に、妖しく・恐ろしく・うつくしい幻想奇譚を紡ぎ出します。
全員、主役。
主宰飯塚がミューズたちへと捧ぐ恋文的小品集。
夢と現の境を溶かす 女たちの偏愛万華鏡……